亀城庵の讃岐弁講座 第19回 料理を作るといわれてしまう「こわい」

讃岐うどんの亀城庵のナカツです。

車を運転する・・・と言う行為が、余り好きではありません。

でも、人に運転してもらう方が好きではないので、結局、余り好きではないけれども、自分で運転してる事が多いです。

なんでだろう・・・とも考えたのですが、多分、ブレーキを踏んだり、スピードを上げたりするタイミングが、自分の思ってるときと違うのが、苦手なんだと思います。(あくまでも、推測ですが・・・)

別に、車酔いしたりする訳ではないんですけどね。

ちなみに、良く考えたら、車だけじゃなくて乗り物全般に言える事な気がしてきました。

電車に乗るより、飛行機に乗るより、自分で車運転していく方が、気持ちが楽なんです。

ただ、船に乗るのは好きなんですが・・・何となく。

さてさて。

讃岐弁講座です。

第19回は・・・私がご飯とか作るとよく言われる言葉・・・

「こわい」

です。

こわい・・・と言っても、別に「怖い」訳じゃありません。

こわいとは、直訳すると、「固い」なんです。

一口に固いと言っても、「口に入れて歯で噛むもの」と言うくくりの中で、固いものに使います。

例えば、こち飯(この言葉がすでに方言かもしれませんが・・・)を食べたときに、「このこち飯、こわいな」と言います。

他にも、お餅とか、せんべい、おかきなどの食べ物を食べてる時に良く使うのではないしょうか?

チョッと例外的に、例えば、歯を使って蓋を開けようとしたり、食べる為じゃあなく何かを噛み切ろうとした時などにも、「こわいわ」と言っているのを聞いたことがあるような・・・ないような・・・

だから、単純に「食べ物」ではなく、「口に入れて歯で噛むもの」と言うくくりにしました。

多分、歯が欠けてしまいそうになる・・・そんな感じのときに使うのでしょう。

うどんが、少し茹で切れてなかくて、固めだったとしても、多分「こわい」は使わないと思います。

それよりは、トッピングにゲソ天など取って、食べようとした時に「こわい」と言うはず。

ちなみに、私、実家で居た時、たまに料理をすると、よく、今はもう亡くなった祖父に「これは・・・こわいのぅ・・・」と言われていました。

ぜひ、何かを食べて歯が欠けるようなシチュエーションに遭遇した時には(なかなかないと思いますが・・・)「こわい」をお使いくださいませ。

では最後に、今週の讃岐の風景を・・・

donguri_chikachika

  完全に風景じゃない
  ような気がしますが・・・

 

ふと足元を見ると、どんぐりがたくさん落ちていました。

どんぐりが殆ど落ちきってしまうと、何だか、秋も終わって冬本番が来たな・・・と、ひっそり感じてしまいます。

毎年、「秋」と言う季節は短くなってるような気がしますが、それでも、どんぐりは、しっかり、季節の変わり目を教えてくれているような・・・そんな気がしました。

さて、さぬき弁講座では、リクエストも受けつけています。「こんな言葉を取り上げて欲しい」と言う、リクエストをお送りいただければ、ぜひ、取り上げさせて頂きます。

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たくさんのリクエストお待ちしております!

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、次回、讃岐弁講座で。

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