帰ってきた亀城庵の讃岐弁講座 第2回 そんな単純じゃない言葉「むつごい」
讃岐うどんの亀城庵のナカツです。
第2回さぬき弁講座です!!
もう第2回目です。早いです。いきなり、弱気で申し訳ありませんが、ぶっちゃけ、毎週更新と言った事を、少しだけ後悔しております。(隔週にするとか、月1回にするとか・・・)
が、一度言った以上、少しでも喜んで頂けるように、更新していきます。
よろしくお願いいたします。
と言う事で、さぬき弁講座です!!
第2回は、亀城庵スタッフ、受注・入力担当の神野からのリクエストで・・・
「むつごい」
です。
この言葉、正直かなり使用頻度は高い言葉だと思います。
直訳すると、(多分)「脂っこい」だと思います。
思いますが、この言葉、そんな単純な言葉ではありません。
私の感覚申し訳ないのですが、ただ「脂っこい」時だけではなく、「色んな味が混ざりまくって、変な感じになってる時。」や「お腹いっぱいこってりした料理を食べて、胸焼けしてる時」、「お腹いっぱいなのに、たくさん料理が出てきたとき」などにも使います。(私は使ってます。)
あと、性格的にメンドくさい人・・・と言うか、えげつない人・・・と言うか、そんな人のことを「むつごいやっちゃ」(「やっちゃ」は「やつや」の意味)と言う時もあります。(私は、ほとんど使いませんが。)
とにかく、便利な言葉で、使用頻度も高いのですが、具体的な意味があると言うよりは、香川県民に共通するニュアンスを表現した言葉・・・と言えるかも知れません。
そんな言葉なので、県外の方に「むつごい」を説明するのはとても難しくて・・・
私も、県外の友人によく「そんな時も、むつごいって言うのか?」と言われてしまいます。
本当に、広義的な言葉なんでしょう。
うどん屋さんでも、例えば、天ぷらをたくさん乗せてしまったり、肉たっぷりの肉うどんだったりすると「むつごいうどんや」と言われると思います。(私は、そんなうどんが好きなので、よく一緒に食べに行くと「むつごいな~」と、言われているような気が・・・)
ちなみに、私の娘はご飯のときに時々「むちゅごい!」と言います。まだ今は、「何がむつごい?」と思うような時に使っていますが、おそらくこれから洗練されていき、もう少し大きくなると、的確に「むつごい」と言う言葉を使うようになるのではないでしょうか。(娘ネタが続いてしまって、すみません・・・)
香川県へいらっしゃった折には(特に、うどん店巡りなどをされる場合には)ぜひ、「むつごいなぁ~」をお使いくだいませ。
ただ、若干、否定的なニュアンスで取る方もいらっしゃいますので、ご使用の際は、その辺りご注意を。
最後に、今週の讃岐の風景を・・・
大麻山です。
大麻山と書いて「おおさやま」と読む、(象が寝ている時に見えるという意味で、「象頭山」とも呼ばれますが。)香川県の西の方に、ずで~んと横たわる、標高538mの少し横に長い山です。
香川県でも、中讃の方は、香川の山と言えば讃岐富士(飯野山)かと思いますが、西讃出身の私にとっては、讃岐富士より断然この大麻山です。私の出身校では、校歌にも「おおさのやまの~」と歌われるくらい、地元では愛されている(だろう)山・・の・・・はず。
今は、季節的に緑緑しいですが、ゴールデンウィーク頃には、頂上付近にたくさんの「ぼたん桜」が満開になる、隠れた花見の名所でもあります。・・・ので、この季節に、お越しの折には、ぜひ、足をのばしていただければ幸いです。
さて、今回は、亀城庵スタッフのリクエストでしたが、さぬき弁講座では、リクエストも受けつけています。「こんな言葉を取り上げて欲しい」と言う、リクエストをお送りいただければ、ぜひ、取り上げさせて頂きます。
こちらのお問い合わせフォームから、リクエストくださいませ。(いつものように、別ウィンドウで開くます。)
たくさんのリクエストお待ちしております!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、次回、さぬき弁講座で。
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