亀城庵の讃岐弁講座 第6回 量より気持ちを伝えたい時の言葉「ひして」
讃岐うどんの亀城庵のナカツです。
お盆ですね。
お盆といえば、ご先祖様が、コチラの世界に戻ってきてくれ、それをお迎えする行事。(地域や宗教によって若干異なりますが・・・)
そして、今の自分があるのは、たくさんのご先祖様のお陰だと言うことを、感謝の気持ちを込めて再確認する期間だと思います。
私も、もちろん、実家に帰り、お墓参りもしてきました。
子どもが生まれてから、この感覚が余計強くなってきております。
・・・何と言うか、上手く表現できませんが・・・
さてさて。
讃岐弁講座です。
せっかくのお盆なので、讃岐弁講座も、お盆ネタで・・・と思ったのですが、讃岐弁でお盆・・・と言うものが、イマイチピンと来なかったので、いつも通りな感じでいきます!!
第6回は・・・チョッとしたときに使う言葉・・・
「ひして」
です。
そもそもの直訳・・・と言うと、「1日(1日中)」だそうです。
だそうです。と言うのも、私の周りでの使われ方だと、どちらかと言うと「少ない」と言う意味で使われている事が多いからなんですが。
もしかしたら、東では「一日中」、西では「少し」なのかも知れません。
または、「1日しかない」が転じて、「少ない」になったのかも知れません。
詳しくは、また、後日、お調べしてから、改めて、ご報告させて頂きます。(こんな感じでスミマセン・・・)
取り合えず、私の周りでの使われ方で、今回は書きます・・・!!
私の母方の祖母が、畑で沢山野菜を作っていて、それをよくくれるんですが、その時に、必ず「ひしてほかないが」と言う前置きをしてからくれるんです。
あと、お小遣いをくれる時にも、「ひしてほかないが」と言いながらくれます。
(ちなみに、「ほか」は「だけ」みたいな意味です。こちらも、いずれ、讃岐弁講座で詳しく書きます。)
ニュアンスとしては、「本当は、もっと沢山にしたいけど、これだけしかないんだよ。」と言う意味を含んだ「少ない」だと思っています。
予断ですが、祖母の「ひして」は全然「ひして」じゃあないんです。一人暮らしのときに、白菜2玉とか、ナスを30個とか・・・
先日も、お盆でお参りがてら、祖母に会いに行くと、「ひしてほかないが」といいながら、スイカを1玉くれました。(お盆と少し繋がった!!)
私は、そんな祖母が大好きです。
ぜひ、香川県で、こんな機会がありましたら、「ひしてほかないが」と前置きをしてあげてください。
では、最後に、今週の讃岐の風景を・・・
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私の地元ばかりで
申し訳ないのですが・・・
私の生まれ故郷、善通寺市の全景です。
手前に見えている5重の塔は、善通寺市の由来ともなったお寺「善通寺」です。地元では、「おだいっさん」(お大師さん)と呼ばれています。
このお寺、年始になると、それはそれは凄い人手になる結構有名なお寺。(だと思っております。)
人口3万人ほどの町ですが、年末年始の初詣だけで数十万人が来られているらしいので、それは本当に凄い人数で・・・
この写真は、その「善通寺」の後ろ(南側)にあります香色山と言う山から撮影しています。
ちなみに、この香色山には、四国88箇所に見立てた、お地蔵さんが奉ってある「ミニ88箇所」がありまして、私は、幼い頃、今はもう、亡くなった祖父母とよく一緒に1円玉を88枚持って回ったものです。
ぜひ、「善通寺」にお越しの際には、香色山のミニ88箇所にも、足を伸ばしていただければと思います。
さて、さぬき弁講座では、リクエストも受けつけています。「こんな言葉を取り上げて欲しい」と言う、リクエストをお送りいただければ、ぜひ、取り上げさせて頂きます。
こちらのお問い合わせフォームから、リクエストくださいませ。(いつものように、別ウィンドウで開くます。)
たくさんのリクエストお待ちしております!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、次回、さぬき弁講座で。
さぬき弁講座 バックナンバー一覧
第5回 満腹の時の合言葉「おきた」
第4回 優しい愛情の込められた言葉?「おとっちゃま」
第3回 うどん屋でよく使う言葉「まける」
第2回 そんな単純じゃない言葉「むつごい」
第1回 香川県の挨拶「なんがでっきょんな」