亀城庵の讃岐弁講座 第4回 優しい愛情の込められた言葉?「おとっちゃま」

讃岐うどんの亀城庵のナカツです。

今週もやります。私の讃岐弁に対する知識が枯渇するまで出し尽します。多分、80回目くらいから、ネタ切れ感が漂うような気がしてなりませんが、やります。(知識とか言っていますが、別に、言語的なことを勉強しているわけではありません。あくまでも、日常会話レベルです。)

まだ、ご紹介できる内容もたっぷりございますので。

・・・当分は。

と言う事で、さぬき弁講座です!!

第4回は、もしかしたら、結構有名かもしれない言葉・・・

「おとっちゃま」

です。

「おとうさま」ではありません。そんな、上品な言葉じゃあ、ありません。「おとっちゃま」です。

ちなみに、私も、子どもの頃は、親、親戚、その辺のおっちゃんなど、ありとあらゆる人に「おとっちゃま」と言われておりました。

直訳すると・・・「怖がり」とか「臆病者」でしょうか・・・?

とにかく、讃岐弁は(方言って、そんなもんでしょうか?)直訳する言葉だけでは、まとめ切れない広義的な部分がありまして、この「おとっちゃま」も例に漏れず、単純に「怖がり」と言う意味だけではありません。

お化け屋敷とか、そう言うものを怖がる人にも使います。

虫とかを怖がる人にも使います。

単純に子どもに向けても使います。

子どもでも、いつまで経っても親離れできない(例えば、夜一人で眠られないとか、親戚の家に一人で泊まれないとか)子どもに特に使います。

危険な場所や事を嫌がる人にも使います。

友達の輪の中になかなか入れてもらえない場合にも使います。

使用例を見ていただくと、ピンと来るかもしれませんが、「怖がり」とか「臆病者」の中でも、どちらかと言うと見下して、バカにした言い方・・・(「ビビリ」と似たような使い方?)の場合が多いですよね。

ただ、この言葉。今まで結構使われまくってきた私が思うには、単純にバカにして使うと言うよりは、「チョッとバカにする事で奮い立たせてやろう。」と言う、大人の優しさが少し入ってるのではないでしょうか?

「おとっちゃま」と言われる時には、「(お前は、本来は出来るはずなのに)おとっちゃまやな~(頑張ってやらんか。)」と言う心の気持ちが入っているんだと思います。(実際に、私はこういうときに使っています。)

そんな、大人の子どもに対する愛情が入った言葉。それが「おとっちゃま」なんです。

とは言え、チョッとバカにしている事には変わりないので、その点はご注意ください。

あと、基本的に大人には使いませんので、その点もご注意ください。

では、最後に、今週の讃岐の風景を

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

asagao

 

今週も、讃岐の風景と言えるか若干微妙ですが、我が家の庭に咲いた朝顔の花です。

今年も、朝顔が咲く季節になりましたよ。(香川でも)と言う事でいかがでしょうか?

朝顔の花をみると、子どもの頃、夏休みにラジオ体操に出かけるときの事を思い出します。・・・今は、夏休みのラジオ体操なくなった場所が多いそうですね。

私なんて、アレがないと、どうしても休みの日だから朝寝してしまって、子どもの頃、朝顔の花を余り見られなかったような気がします。

ちなみに、この写真を撮ったのは、1週間位前で、今は、この花は終わって、写真の右上の小さな蕾が大きな花になっております。

さてさて。

さぬき弁講座では、リクエストも受けつけています。「こんな言葉を取り上げて欲しい」と言う、リクエストをお送りいただければ、ぜひ、取り上げさせて頂きます。

こちらのお問い合わせフォームから、リクエストくださいませ。(いつものように、別ウィンドウで開くます。)

たくさんのリクエストお待ちしております!

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、次回、さぬき弁講座で。

さぬき弁講座 バックナンバー一覧
第3回 うどん屋でよく使う言葉「まける」
第2回 そんな単純じゃない言葉「むつごい」
第1回 香川県の挨拶「なんがでっきょんな」